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ツバル 〜9日目〜

たぶん午前八時頃、バイトゥプ到着。
時計を持たないので正確な時間はよくわからないが、やっぱり六時間では着かなかった。
結局十五時間くらい。

けど、比較的よく眠れたせいか船酔いは少しおさまった。
天気もいいし、海もきれいだし、気持ちよく写真が撮れそうだ。

ツバルの人たちはフィジー・トンガの人々と比べてシャイな人が多い気がする。
道ですれ違う時の挨拶のやりとりも、カメラを向けた時の反応も、フィジー人とツバル人では全然違う。
ツバルの一部の人は目が合いそうになったらうつむいてみたり、カメラを向けたら背中をむけたり。
ちょっとした日本人がよくやりそうなやりとりで、久々に少し懐かしい気分になったりする。
たったの四ヶ月ほどしか日本を離れていないのに、とても長い間日本を離れているように感じるのは、オセアニアのゆっくりとした時間の流れのせいだろうか。

日本の現在の離島の暮らしとここら一帯の離島の暮らしを比べることは難しいが、ツバルの人々もフィジアンと同じように気軽に他人を家庭に招き入れる。
この島を歩いているときも、何か飲んでく?何か食べてく?と、様々なおばちゃんおじちゃんが僕に声をかけてくれた。
その度に、船酔いのせいで後で吐くかもしれないから少しだけ、といってつまみ食いしながら食べ歩く僕。
結局、少しの量をたくさんの家庭で食べてお腹いっぱい。
船の上でまた苦しむ僕でした。

それもまた旅か。と、まだ旅を始めたばかりの未熟者ながらにそう思う。

ところで、貨物船の甲板席の様子を少し。

地元の人はさすがに船の甲板席に慣れていて、皆ゴザと枕持参。
食べ物も飲み物も皆しっかりと持ってきている。
そして、僕はというと、ゴザすら持ってきていない。
仕方なく最初は上着を甲板に敷いてその上に座っていた。

そんな僕をみかねてか、おじちゃんおばちゃん等がゴザに招き入れて食べ物まで分けてくれる。
いきなり目の前にお菓子の袋が飛んできたり、どこからともなくココナッツの実が飛んできたりする。
そういうある意味無愛想な接し方も、今はツバルらしいなと感じてしまう。
道ばたでバイクの後ろに乗っけてもらったときも、僕が礼を言う前にさらっとどっかに行ってしまったりするし。

慣れない貨物船の中、地元の人間に一人混じって寝食をともにする僕。
甲板には小さなゴキブリもたくさんいるし、トイレは沈みかけのタイタニックばりに水浸し。
時に地元の人と笑いあい、時に一人ゲロを吐きながら。

とてもとてもローカルな旅。
とてもとても暑い中、とてもとても温かい旅。

2011/2/18